イメージ戦略と広告

 こんにちは。さつき台動物病院の院長 多田です。みなさん、広告ってしょっちゅう目にしますよね。SNSでのテレビでも、電車に乗ってても、広告広告広告、、、、そこら中広告だらけです。私は動物病院を開業して広告を出す方に回って知ったのですが、広告ってすごいんですよ。きちんとした方法で広告を出すと、必ず広告費を上回る収入が得られるのです。そして、これは私は試していないのですが、「どこどこに動物病院があります」みたいな広告でも効果があるのに、「こんなすばらしい動物病院がどこどこにあります!」みたいな広告にするともっと効果があるんですよ。さらに有名人が「私はどこどこの動物病院に通っていて、ここの病院はこんな点がすばらしいです!」ってやってもらうともっと効果があるし、その有名人が商店街をブラつく番組で偶然を装って「え!ココにこんなすばらしい動物病院があるんですか!みなさんぜひ行きましょう!」とやるととんでもない効果が得られるのです。

 

 広告というのは、

①自分の知っている人がおすすめする

②不特定多数の人と同時に広告される(ピンポイント性が無い)

と信頼性が高まるように思えます。

 

 

 広告の出し方については①②が大事な要素ですが、内容についてはどうでしょうか?

これに関しては、「とにかく良く見せる」につきると思います。昔よく言われた誇大広告ですね。ただ、誇大広告には負の面があります。

 

 具体的に負の面を私の仕事で話すと、真面目に良い医療を提供するよりも、とにかく広告とイメージ戦略が大切という事になります。医師だって獣医師だって自分の専門外の事についてはわかりませんので、自分が受けた医療を正しく評価することは患者さんは絶対にできません。適当に治療していても「当院では負担の少ない医療を提供しています」と広告する、不必要な治療をしていても「設備の整った環境で最新治療をしています」と広告すれば嘘をついているとは言えないし、イメージアップすることはできます。こういったイメージアップを目的とした広告は「言葉のアヤ」であり誇大広告では無いという意見もあるかもしれませんが、意図的にこの言葉を選んで自分の行っている医療との整合性を取っている時点でイメージアップ目的の誇大広告だと私は考えています。

 

 そこで私の考えを広告で表現するなら

「必要条件を満たす治療は当然行います。それ以上は飼い主さんと相談して治療をします。ただし、必要条件をギリギリ満たす治療が一番負担も無駄もありません。動物用CT、高性能エコー、集中治療室、内視鏡も導入して、母校の大学病院と同等の設備も整っています(MRIはない)。診療のクオリティを保つために全症例を院長が診察しています。」

になるのですが、自分ならこの長く難解な広告を読んで「ぜひこの病院に行こう。」とはならないと思います。

 

 では、やっぱり広告では多少盛ってイメージアップを狙うべきなのか?というと、お客さんに嘘をつくか、実体を伴わないイメージだけがアップした自分をよそおうかのどちらかになりますが、私はそれでは自我を保てなくなるのでこのパターンもやめました。

 

 結局、広告とは商売をするうえで生死を賭けた最も大事な活動ですが自分の思想を強く正直に出す広告は意味がないばかりかマイナスイメージになるし、無理なイメージアップは自我の危機につながりかねないので、広告とは一切さよならをしました。

 

 これが10年動物病院をやって気がついたことその1でした。

 

 政治家でも自分の思想を強くネットリ語って人気が無くて総理大臣を辞めた人がいたし(そもそもなんで総理大臣になれたのか不思議)、人前に出まくって特に中身が無い事を大きな声で話しているだけで超人気の政治家もいるので、難しいものだなぁと思います。一方で後者の政治家が総理大臣になったら日本は終わりだという人達もいるので、意外と全方位でのイメージアップって無理なんだなとも思いますが。そして思想をネットリ語り続けた元総理大臣は、イメージアップに走ることは無かったので自我を保ち今は晴れ晴れとした気持ちなのではないかと思います。

 

 さいごに、きぬた先生は広告じゃなくて自分の顔出し広告をどこまで増やせるかに挑戦する挑戦者で、挑戦のために仕方なくインプラント歯医者をやって稼いでいる登山家みたいな人だと認識しています。