オレにまだ名など許されておらぬ!

 こんにちは。さつき台動物病院の院長 名もなき修羅です。週刊少年ジャンプ史上、キャラクター名が無いのに最もインパクトを与えた 名もなき修羅 をご存知でしょうか。北斗の拳を読んでいない方は今すぐ読んでください。全体の2/3位のところで出てきます。どれくらいインパクトがあるかというと、主人公とほぼ同じ強さを持ったキャラクターが新たな大陸に渡り一番はじめに戦う敵で、恐ろしい強さをみせつけてきます。その強さから大陸ではさぞ名が知られた猛者であろうと、主人公はその名を問うのですが

 

「オレにはまだ名など許されてはおらぬ!」

=この国では、オレなんて弱くて名前なんて無いに等しい下っ端です

 

という衝撃のこたえが帰ってきます。この敵の存在が大陸で主人公を待ち受ける敵の強さが、これまでと比較にならないものであるということが読者に印象付けられるのでした。

 

 さて、減税が強く叫ばれているようですが、私は解決策は簡単だと思っています。日本が好景気だった時代、アメリカが大きな戦争をしていてそのバックアップとして物資の生産で潤ったという面もありますが、日本人男性は死ぬほど働いていました。若者は金曜日に仕事が終わってから車で長野県まで移動して土日はスキーして帰ってきたりして、命がけで遊んでいたし、何なら月曜と金曜が2倍に増えたりもしていました。その結果、多摩そごう(ココリア多摩センター)のような外壁に大理石を貼ってる&無駄にエスカレーターが多いような今では考えられない建物を建てちゃったりすることができたわけです。みんな大好きららぽーとの建物を見ると日本は衰退したのだな、、、と感じます。アメリカが大規模な戦争をすることはなくなりましたが、国内では日本人の労働力が足りない現状を鑑みると仕事はあるわけで、もっと働くことはできそうですし、消費税減税するよりもっと働いて給料とスキルをゲットして、働いた分で死ぬ気で遊びに行けばよいのでは?と思います。減税は社会保障の低下につながるので、我々をとりまく環境は必ず悪くなります。

 

 移民として労働力を入れるのはどうか?という議論がありますが、反対派の意見に「どうせ移民として来るのは、母国で仕事に就けないような無能が来るから日本にとっては不利益だ」というものがあるようですが、上記のようにかつての日本人男性のようにたくさん働くのが当たり前の国に戻れば、それについて行けるようなタフな移民だけが残ります。そういった移民は日本としては歓迎すべきなのではないかと思います。

 

 理系の科目では、試験でも実験でもとにかく上手くいくパターンが見つかるまで全パターンをひたすら時間をかけて試すことが必要とされます(特に新たな発見はこのひたすらコツコツの結果で生まれる事がほとんど)。「時間」が正解への唯一の道なんですね。日本人が効率は無視してとにかくたくさん働いて、時間を金に変えることに集中したら、次は稼いだ金で外国から資源を買います。相場より高めに買います。他国との揉め事も金で解決します。たくさん働くと技術が上がります。高く買ってくれて、揉めたら金をくれて、技術で世界中の暮らしを豊かにしてくれる、他国では真似できないくらい働く国を侵略する気にはなかなかならないでしょう。侵略しなくても放っておけば勝手に働いて金と技術で貢献してくれるわけですし。どうせ死ぬなら自国を守るために戦争して死ぬより、たくさん働いて戦争を回避して死ぬほど遊んで死んだほうが本望です。

 

 もし、外国人が日本に働きに来て、日本人の猛烈な働きぶりと命がけの遊びにかける姿勢に舌を巻き「あなたの名前は?」と聞いた時に、

 

「オレにまだ名など許されてはおらぬ!」

 

と一般会社員が言えるようなかつての修羅の国に戻るのが、平和と富かな生活を永続的に手に入れる一番手っ取り早い解決策のような気がしてます。

 

 ペルシア帝国をボコボコにしたスパルタも時が経つとだらけて滅亡しちゃったみたいなので、このままだと将来の日本はスペインとかポルトガルみたいな感じになるのかな?と思っております。もっと貧しくなれば日本人が移民として海外に行く時代に戻ったり、娘を売ったりする国に戻るのかも。行った先の国で使えない人材として、過酷な労働と貧しい環境で苦労して早死するのかもしれない。アントニオ猪木が生きてたら、そんなの絶対に嫌だって言うだろうな。そうなる前に早く修羅の国に戻ったほうが良いと思うけど。

 

 ちなみに私が北斗の拳で好きなキャラクターはアインです。名もなき修羅の前に出てきているので読んだ方はご存知だと思いますが、彼の生き様なんかはまさに高度経済成長期に特技一本で不器用に生き抜き散った感じで良いですよね。