努力は才能に勝る(※)と確信した話

 こんにちは。さつき台動物病院の院長多田です。ついにまたジャニーズ大河をドロップアウトしてしまいました。なぜでしょうか?やはりジャニーズに何かしらの恨みのような潜在意識があるように思えます。「観たら負けだ!」のような考えが自然と浮かんできます。私の前世はおそらくジャニーズにうっかり踏まれて死んだアリなのだと思います。早めに人間に転生できて良かったです。

 

 若かりし頃は同期のタッキーに(同期というのはジャニーズの同期という意味ではなく、あくまで学年)コテンパンにやられ、自分の存在意義を見いだせなくなりタッキーの才能にただただ嫉妬するだけであったが、40年生きていると努力は才能に勝る事を確信する出来事に出くわすものである。

 

 ポルシェ911という車がある。どんな車かというと、あなたが街でポルシェだな〜と思ったポルシェが911です。このポルシェ911は、ドイツのニュルブルクリンクという20km位あるサーキットで、市販車最速タイムを持ち続けている車である。正確にはそうでは無いが、全年代でのニュルブルクリンク最速の市販車は?と質問されたらポルシェ911と答えて異論は無いと思う。このポルシェ911もう何十年もずーっと作られており、当然どんどんパワーアップしているから、全年代での最速車で居続けられるのです。しかし、911は私としては欠陥車だと思うのです。それは後ろにエンジンを積むRR(後エンジン後輪駆動)の車で、加速しすぎると前輪が浮いて曲がれなくなるという致命的な欠点を持っています。なぜそんな構造なのかというと、昔の車は技術的にそうせざるを得なかったのですが、911だけはその、昔の構造のまま作り続けているだけの理由です。RRでないと911とは呼べなくなっちゃってるんですね。これはヤクルトファンなら池山選手と思っていただければわかると思います。ちっちゃいスイングでヒットを狙う池山を池山とは呼べないのです。SHINJO選手もそうでしたね。

 

 90年代に入り、911もエンジンを空冷から水冷に変えたのは環境性能や騒音の問題から仕方ないとして、水冷になったことでより強大なパワーを手に入れることになったのですが、RR構造ではどうにもこうにもコントロール不能な欠陥車となってしまうためどうしたかと言うと、四輪駆動にして解決するという力業に出たのでした。これはイチローが、「バット1本では限界が見えたので、バッターボックスで尻もちをつき、両足で2本目のバットを持って打席に入る」のと同義です。RRを捨てた車を911と呼べるのか、尻もちついてバット2本持ってる人を野球選手と呼んで良いのか、、、。

結果、4WDのポルシェは世間に受け入れられました。おそらくイチローも現役中にこのブログを読んでいれば打率8割を達成していたでしょう。

 

 その後、911はさらなる強大なパワーを手に入れ続ける事になるのですが、そこらへんは電子制御によってなんとかして現代まで最速車のポジションをキープしております。またイチローで例えると、2本バットでは足りないので、機械の体を手に入れてしまった感じですかね。一方で現在はAMG Oneという、ルイス・ハミルトンがブイブイ言わせていたF1カーにガワを被せた車が一番速いみたいですが、こっちは才能ある選手が自分に向いている競技で、正しく努力を重ねた結果=大谷翔平みたいな感じですね。AMG Oneは市販車とは言えないんじゃないかって?そんなの高性能版911だって普通の人は買えないんだから市販車とは呼べないよ。

 

 しかし、911は後エンジンというハンデを背負いながらも、4WD化と電子制御によってニュルブルクリンク最速の称号と後エンジンというアイデンティティを同時に守ることができたのでした。才能が無く(AMG Oneのように真ん中にエンジンでなく後エンジン)でも、努力(4WD化と電子制御)でなんとかなるもんだなぁと思わせられる一件なのでした。

 

(※) ↑のように書きましたが、マニュアルトランスミッション、暴力的な騒音の空冷エンジン、後輪駆動などの多くのアイデンティティを実際は失っています。サイボーグ化したイチローが大谷選手のスイープをホームランにしてもなにか素直に喜べないのと同じ匂いがしますね。キアヌ・リーブスが911のルーフにもみの木を縛り付けてお持ち帰りしている写真がありますが、ニュルブルクリンク最速でなく積載性でいったら圧倒的にステップワゴンの勝ちですね。努力は自分に向いている分野でする必要があるようです。