1クールのレギュラーより1回の伝説

 こんにちは。さつき台動物病院の院長多田です。

 江頭2:50さんが復帰しました。Youtubeでは「めちゃくちゃ元気だ」と話しておりましたが、本当に30年後にヨボヨボになっても元気なエガちゃんを見たいと思います。

 すべてが本人の努力の結晶だと思いますが、あんな生き方してみたいですね。でも、好きなことやって食べていけてるという点では、僕も同じかもしれません!もちろん仕事なので、楽しいことばかりでは無いのも同じなのでしょうが。

 

 

 さて、エガちゃんの残した名言に「1クールのレギュラーより、1回の伝説」という言葉があります。エガちゃん自体は数回の伝説を残したがために、業界で生き残っていけているのは明白な事実であると思うのですが、

1クールのレギュラー と 1回の伝説 があくまで等価であるような比較をされたこの文言、

これに違和感を感じます。

 

 テレビ業界での伝説と言えば、お昼のバラエティ番組の司会を32年間に渡ってされたあの方がいらっしゃいます。まさしく伝説ですね。そして甥っ子さんは獣医学部にいたらしいとの噂です。

 

1年=4クールですから、 1伝説=32年=128クールとなります。

そうです、1クールと1伝説は等価ではありません。

仮に何年続いた番組が伝説となるか が非常に微妙ですが、

 

2年だと打ち切り感が出ます。全然だめ。

6年だと円満終了感。うーん。

なるほど・ザ・ワールド15年、クイズダービー16年、これくらい必要そうです。

そうなると、1伝説=60クール以上の価値と試算ができます。

 

これらから、「1クールのレギュラーより、1回の伝説」は

 

「1日歩いて道に落ちてる100円見つけるより、先輩に6000円オゴってもらう方がいいっす!」

 

と言っているようなものです。当たり前過ぎます。先輩に殴られそうです。

 

しかし、先輩は毎日はオゴってくれません。そしてテレビ業界で伝説を残せるのも、選ばれし人のみです。

つまりテレビに出ることを生業にしている人々にとって、1クールのレギュラーを継続して獲得しつづける事こそが、テレビ業界で生きていくために必須と言えるでしょう。

 

 さて、これを我々の仕事に置き換えると、

伝説に残るようなすばらしい治療は60回に1回位しかできない。

それもコツコツと地道な治療を60頭して、やっと1頭すばらしい治療ができる。

そのコツコツ治療1件もテレビの1クールのレギュラーと同じですから、

検査をサボらず、見落とさず、頭が擦り切れるほど考えて行った1件です。

ちょっとでも手を抜くと、途中降板レギュラー終了です。

 

そうです、世界ふしぎ発見!の草野仁さん&野々村真さん&黒柳徹子さんのような獣医師こそが、

本当に良い診療をしている獣医師と言えるでしょう。

 

すばらしい成果1件の記念碑は60倍の数の努力と継続の土台の上に建立されているのです。

 

「今回はこの診断と治療、自信あるのでスーパーひとしくんでいきます」

 

こんなこと言ってみたいですよね。