ロイヤルカナンセミナー 尿結石の予防食

さつき台動物病院 院長 多田です。

 ただいま夕立の最中で家に帰ることができず、病院に残ってブログの執筆中です。

 本日はロイヤルカナン学術担当の益田先生に尿結石の予防食についてセミナーをしていただきました。

 処方食のメーカーとしてロイヤルカナンとヒルズが有名ですが、この2社で最も考え方が異なるのが尿石予防に関する部分ではないでしょうか?

 ヒルズは塩分(ナトリウム)を少なく抑えたなかで、いかにして尿石を予防していくかを追求しているのに対して、ロイヤルカナンでは健康を害さないレベルで塩分を増やすことで、飲水量を増やし尿を薄くすることで結石をできにくくしています。

 尿が薄くなると結石はできにくいですが、一方で腎不全などの初期症状(多尿)が見逃されてしまう可能性があります。また、気づかずに処方食を続けてしまうと、心臓病・腎臓病を悪化させてしまう可能性もあります

 尿石症に対して食事療法は最も効果的な治療ですが、処方食を続ける際には、その食事を続けても問題がないか定期的な検診を受けながら続けられることが大切です。

 写真では益田先生が晴れない表情ですが、これは不意打ちで撮影を行ったためです!